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中傷禁止条項のひな形をわかりやすく解説

離婚ブログの著者は行政書士の辻雅清

離婚協議書や離婚公正証書原案作成に役立つひな形をお伝えします。

ここでは中傷禁止条項の基本的なひな形(テンプレート)を公開します。
当事務所でも利用しているので自分で作成される方は参考にしてください。
注)わかりやすいように細かい表現や文言は削ったひな形です。

中傷禁止条項のひな形の解説の前に1点だけ大事なことをお伝えします。

離婚協議書や離婚公正証書の作成目的は完成ではありません。
離婚後のトラブルや未払いを防ぐことです。この意識が欠けると後悔します。
例)離婚条件を書面に残したのにトラブルが起きていたら作った意味がない。

【目次】

○ 中傷禁止条項のひな形と文例
○ 面会交流の条件にも中傷禁止条項はある?
○ ひな形を利用する時の2つの注意点とは?
○ 離婚チェックシートの回答から始めませんか?
○ 無料相談から始めませんか?

中傷禁止条項のひな形と文例

甲及び乙は、離婚後、婚姻期間中の出来事等について、第三者に公言しないことを約束する。

中傷禁止条項とはその名前の通りの条件です。
婚姻期間中に起きたことを第三者に漏らさないという約束です。

これには夫婦間で協議した離婚条件も含まれます。
離婚条件とは養育費、面会交流、慰謝料、財産分与などを指します。

特に離婚協議ではプライベートな内容が多く含まれます。
これは夫婦双方にメリットがあるので多くのご依頼者様が記載しています。
例)離婚後、婚姻中の出来事等をブログに掲載されたくない。

なお、中傷禁止条項はこのひな形(文例)の丸写しで問題ありません。

面会交流の条件にも中傷禁止条項はある?

面会交流でも中傷禁止条項を入れるご依頼者様は多いです。

どんな条件を入れている?
例1)面会交流時に母親の悪口を言わない。
例2)面会交流を円滑実現するために双方が悪口を言わない。

面会交流とは子どもの成長に欠かせないものです。
円滑実現のために悪口を言わないという合意をすることになります。

なお、例1は夫婦双方ではなく父親だけを縛る条件となります。
一方、例2は双方を縛る条件となりフェアという観点から例2を選択するご依頼者様が多いです。

最後に離婚協議書や離婚公正証書を作成する場合、
金銭支払の条件に加えて離婚後のトラブル防止に役立つ条件も検討してください。

離婚後のトラブル防止に役立つ条件とは中傷禁止条項、通知義務、清算条項などです。

ひな形を利用する時の2つの注意点とは?

① 意味を理解せずにコピペしている
② 複数サイトのひな形をコピペしている

先ずひな形を利用する方はコピペを前提としています。

ひな形には難しい言葉や言い回しが多く含まれています。
この結果、①意味を理解せずにとりあえずコピペをしている方が多いです。

意味を理解していない場合、離婚後にトラブルが起きるかもしれません。
トラブルが起きて後悔しないためにもコピペするなら意味を理解することが大事です。

そしてひな形を利用する方は複数サイトから情報を得ていることが多いです。
なぜなら自分に合ったひな形を1つのサイトで全て見つかる可能性が低いからです。
例)Aサイトは浅いけど全般、Bサイトは養育費、Cサイトは不動産に特化。

各サイトによって表現や言い回しは異なります。
つまり複数サイトからひな形をコピペした場合は同じ条件を二重に記載している可能性があります。

この結果、まとまりがなくわかりにくい離婚協議書や離婚公正証書ができます。
冒頭でお伝えした離婚協議書や離婚公正証書を作成する本当の目的から逸れていきます。

当事務所では離婚協議書などのチェックをする機会が多いです。
ほとんどの方がこの①と②の状況になっているので自分で作成する方はご注意ください。

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養育費のひな形と文例を解説付きで掲載‐離婚協議書と離婚公正証書作成
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